伊藤ハム株式会社の創業社長伊藤傳三による設立趣意書にあるとおり、わが国における食肉加工
業の基礎的研
究の充実を図って、斯界の発展を図るため、食肉および食肉加工に関する基礎的かつ
広汎な研究調査を行う大学等
における研究者に助成し、もって、畜産業および食品産業の振興と国民
食生活の安定に寄与することを目的に、
昭和56年7月に設立登記がなされ、平成24年4月1日付けで
公益財団法人に移行登記された助成型財団法人であります。






設 立 趣 意 書


 私、伊藤傳三は、昭和3年食肉加工業を創業して以来五十余年の永きにわたり、食肉
加工品の製造販売に従事して参ったところであります。

 この間、軽輩でありながら、昭和47年からは、日本ハム・ソーセージ工業協同組合理事
長、社団法人日本食肉加工協会理事長、加えて、ハンバーグ・ハンバーガー協会理事
長等の重責を担わせていただくなど、業界団体の役員を勤めさせていただいたところであ
ります。

 こうした中で、昭和55年、はからずも勲二等瑞宝章という身にあまる栄誉に浴したのであ
りますが、受賞に際し、私自身の過ぎ来し方を振り返り、食肉および食肉加工業の行く末
に思いをいたし、2つの事柄を決意いたしました。
 第1は、食肉加工団体の指導体制の若返りであり、
 第2は、食肉加工業の基礎的研究の充実であります。

 諸情勢が激しく変わりつつある中で食肉加工業界をさらに大きく発展させるには、新しいリーダーの登場が望ましい
ことは論をまちません。 また、食肉加工品については、これまでも日本独自の技術開発は行われてきましたものの、
いずれも企業内技術であると言っても過言でなく、大学等における基礎的研究の不足が将来の日本の食肉加工業
の発展を遅らせるおそれがあり、この現状を打破する必要があると考えたところであります。

 以上のような基礎的考えの下に、私は、食肉関係団体等の役員を辞すると共に、食肉および食肉加工に関する
基礎的かつ広汎な研究を行い、あるいは助長するための財団の設立を発起するものであります。

設立発起人 伊 藤 傳 三